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息切れ

 息切れの原因の多くは心臓または呼吸器のどちらかに問題があることが多いです。心臓と肺は連続した臓器であること、どちらかの臓器が病気になった際には、他方の臓器にも負担が大きくかかる代償が起こるためどちらも悪くなってしまうこともしばしばあります。

 

 心臓疾患を示唆する参考となる兆候があります。1つ目は姿勢による症状の変化です。心臓由来の息切れでは臥位になると症状が悪くなります。一方で座位、つまり、座ると症状が楽になります。これは体を起こす方が心臓に戻ってくる血液が減るために心臓への負担が減るからです。2つ目が足の浮腫の程度です。心臓のポンプ機能が低下すると血液のうっ滞が起こる(血液の流れが悪くなる)ために、足が浮腫んできます。3つ目は肺聴診音が変化します。胸に聴診器を当てて聞くと、肺に溜まった血液の影響によりプツプツとした音がします。これらの例外はたくさんありますが、こういった所見やご本人からのお話、今までにどんな病気をしてきたのか、お薬の内服状況、身体所見(首の血管が膨らんでいないか、足が浮腫んでいないかなど)に加え、レントゲン、血液検査、心電図や心エコーなどの検査を行い、総合的に判断を行っていきます。また、必要に応じてより高度な専門病院への紹介を検討します。


 
 特に症状が進行性の場合には心臓の病気に限らず、精査が必要なケースが多いため早めのご相談を検討して下さい。

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