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高血圧症について

 高血圧自体はよほど高くなければ、それだけで悪さをすることは多くありません。ただし、血圧高値が続くと話は変わってきます。普段、症状がないからこそ怖いのです。気づかないうちに心臓をはじめとする多くの臓器に負担をかけ、血管疾患のリスクとなります。ではどのくらいにコントロールするのが良いのでしょうか?今までは120 ~ 139/80 ~ 89 mmHgの血圧域では正常ないし正常高値とされてきました。しかし、日本において調べられた大規模の調査で、これらの数値の人は心臓・脳の血管イベントリスクが120/80 mmHg 未満の方と比べて2 倍以上という驚く結果となっています1,2。このことを受けて可能であれば130/80 mmHgを目標することとなりました。ただし、もともとお持ちの病気や、年齢、症状などによって目標値は変わるため、各々目指すべき目標値は異なります。

 

 当院では、心臓疾患・脳卒中を防ぐため、病気や症状を抑えるための指導や薬の処方をしたり、生活習慣についての指導を行っています。心臓疾患・脳卒中は、日本国内において、がんに次いで死亡原因の高い病気ですが十分に予防が可能ですので、ご自身の生活習慣などが気になる方は是非当院にご相談ください。

 

参考文献
  1. Fujiyoshi A, Ohkubo T, Miura K, et al. Observational Cohorts in Japan (EPOCH-JAPAN) Research Group. Blood pressure categories and long-term risk of cardiovascular disease according to age group in Japanese men and women. Hypertens Res 2012; 35: 947-953. PMID: 22739419
  2. Yamada MH, Fujihara K, Kodama S, et al. Associations of Systolic Blood Pressure and Diastolic Blood Pressure With the Incidence of Coronary Artery Disease or Cerebrovascular Disease According to Glucose Status. Diabetes Care 2021; 44: 2124-2131. PMID: 34035075

 

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